【連続講座】彫刻の歴史を歩く〜世界の街めぐり〜

彫刻の歴史を歩く〜世界の街めぐり〜

ゆくはしビエンナーレ連続講座
 人類は何万年も昔から彫刻を作ってきました。その歴史をみなさんでたどってみましょう。けれど教科書的に順番に見ていくだけでは、少し面白くないからもしれません。
 そこで今回は、現地で撮ってきたたくさんの写真などを見ながら、ヨーロッパや日本のいろいろな街とそこにある美術館や博物館を訪ねるような気分で、その風景や街の雰囲気を味わいつつ、彫刻の魅力を感じていただきたいと思います。
 彫刻の鑑賞とは、作品の前にじっと立ち止まって見ることだけではありません。そのまわりを歩き回ってさまざまな角度から眺めれば、いろいろな表情が現れてきます。さらに作品の印象は、それが置かれた場所の周囲の様子、その街や地域の空気感とでもいうべきものなどによっても変化します。そんな体験をしていただく機会になればと思います。
 ご一緒に彫刻の魅力をさぐる旅に出かけてみませんか。
【講 師】田中修二(大分大学教授/アドバイザー)
【時 間】各回 14:00〜15:30 (90分)
【受講料】無料(1回のみでも受講いただけます。)
【定 員】各回30名 ※要申込(先着順)
【会 場】コスメイト行橋 2階 視聴覚室
【主 催】ゆくはし国際公募彫刻展実行委員会

「彫刻の歴史を歩く〜世界の街めぐり〜」講座内容

1回のみでも受講いただけます

講座① フランス 〜先史時代から現代までの彫刻の流れ〜


開催日:2019年8月24日(土)

ランスの大聖堂まず、はじめにフランスのいろいろな町を巡ってみましょう。そこには多くの博物館や美術館、さまざまな彫刻で飾られた教会、街中に置かれた銅像などがあります。それらを見てまわると、彫刻表現の長い歴史を一望することができるでしょう。

講座② ローマ 〜古代とルネサンス、バロック〜


開催日:2019年9月28日(土)

トリトーネの泉ローマは歴史の地層が積み重なった街です。石畳の道を歩いて回れば、古代に生み出された彫刻とルネサンスやバロック時代の彫刻の強い結びつきを、深く実感することができます。それは西洋美術史の最も重要なポイントでもあります。

講座③ パリ 〜中世と近代〜


開催日:2019年10月26日(土)

リュクサンブール公園の彫刻パリは彫刻に溢れた街です。先日火災に遭ったノートルダム大聖堂に限らず、教会や美術館には彫刻の歴史を語るに欠かせない名作が数多くのこされています。さらにそこが美術の都となった19世紀には、街角や墓地にたくさんの彫刻が置かれました。

講座④ 東京 〜「日本彫刻」の近代〜


開催日:2019年11月23日(土・祝)

皇居外苑の楠公像明治時代、西洋文化が日本に流れ込んできたとき、西洋彫刻の表現も移入され、もともとあった仏像などの日本の彫刻的表現と結びつきました。そこに日本彫刻の近代が始まります。その様子を東京にのこる明治時代の銅像などを通して見ていきます。

講座⑤ ロンドン 〜近代から現代へ〜


開催日:2019年12月21日(土)

トラファルガー広場の彫刻ロンドンは今日においても最も重要な、活気ある美術の発信地の一つです。産業革命以来の近代的な町並みのなかに、歴史的な彫刻や時代の最先端を表現する現代彫刻が混在し、調和し、新たな彫刻表現が生み出されています。

講座⑥ 九州 〜地域に広がる彫刻〜


開催日:2020年1月25日(土)

長崎の26殉教者記念像明治時代、最初に東京に入ってきた西洋彫刻の影響は、やがて九州にまで広がります。 熊本や博多をはじめとして多くの銅像が建てられただけでなく、朝倉文夫や北村西望といった近代日本を代表する彫刻家を生み出した、彫刻の実り豊かな九州各地を巡ります。

お申し込み方法

 下記のいずれかの方法でお申し込みください。1回のみでも受講いただけます。お申し込み時に、受講したい回、お名前、ご連絡先(電話番号、Emailアドレス)をお伝えください。
【電話】0930-25-1111(内線1167)行橋市文化課 [受付時間/ 8:30〜17:00]
【FAX】0930-23-0032 ゆくはし国際的公募彫刻展実行委員会事務局
【Email】こちら
お申し込み期間:2019年6月10日〜(※定員に達ししだいに締め切ります)

アートにふれる2週間。

開催概要

ゆくはしビエンナーレ2019 メインウィーク ~アートにふれる2週間~

第2回目となる「ゆくはし国際公募彫刻展」の大賞作品『卑弥呼』のブロンズ像設置・披露にあわせて、3月9日(土)から3月24日(日)までを「ゆくはしビエンナーレ2019」のメインイベントの期間として大賞授賞式や受賞作家の作品展、彫刻について気軽に学べる「アートカフェ」など様々なイベントを実施します。

【開催期間】

【開催期間】2019年3月9日(土)〜3月24日(日)開催は終了しました。
プレイベント
・市民賞・子ども大賞受賞記念ワークショップ「髙野眞吾さんとアテナのふくろうを作ろう!」(2月24日)

メインイベント
・第2回ゆくはし国際公募彫刻展大賞授賞式(3月9日)
・受賞作家展(3月9日〜3月24日)
・マケット・ビエンナーレ紹介パネル展示(3月9日〜3月24日)
・ゆくはしアートカフェ「まちと彫刻のつなぎ方」(3月23日)

開催期間のイベント

2019年3月9日〜3月24日

市民賞・子ども大賞受賞記念ワークショップ

市民賞・子ども大賞受賞者の髙野眞吾氏を講師にお招きし、アテナのふくろうのレリーフを作るワークショップを行う。
[日程]2月24日(日)《プレイベント》
[時間]13:00~16:00(13:00~13:30 トーク/ 13:40~16:00 作品作り)
[会場]コスメイト行橋 企画展示室
[講師]髙野眞吾氏
[対象]小学5年生~中学3年生
[定員]参加無料/30名 (事前申込)
[申込先]行橋市役所文化課 ℡ 0930-25-1111(内線1167)
[申込期間]2月1日(金)~2月15日(金) 10:00~17:00
※13:00~13:30のトークイベントはどなたでも参加できます。(要申込)
開催は終了しました。

第2回ゆくはし国際公募彫刻展大賞授賞式

大賞授賞式および、大賞受賞者の窪信一朗氏による記念対談があります。
[日程] 3月9日(土) 13:00〜<参加無料>
[会場]コスメイト行橋(授賞式・対談:ホール/除幕式:エントランス)
開催は終了しました。
プログラム
1)大賞授賞式
2)大賞受賞記念対談/登壇者:窪信一朗氏(大賞受賞者)、田中修二氏(大分大学教授/本展アドバイザー)
3)除幕式

受賞作家展

大賞受賞者の窪信一朗氏と市民賞・子ども大賞の髙野眞吾氏の過去作品や受賞作品のデッサンなどを展示します。
[日程] 3月9日(土)〜3月24日(日)<観覧無料>
[時間] 10:00~17:00(火曜休館)
[会場]コスメイト行橋 2F喫茶スペース
開催は終了しました。

マケットとビエンナーレの紹介パネル展示

これまでのビエンナーレの活動を紹介するパネルと第1・2公募展で受賞したマケット作品を展示します。
[日程]3月9日(土)〜3月24日(日)<観覧無料>
[時間]9:00〜18:00(火曜休館)
[会場]コスメイト行橋 ロビー
開催は終了しました。

ゆくはしアートカフェ「まちと彫刻のつなぎ方」

本展アドバイザーの田中修二氏に、ヨーロッパや日本のまちに置かれている彫刻作品について、わかりやすくお話していただく。カフェのような気軽さで参加できるトークイベント。
[日程]3月23日(日)14:00~15:30
[会場]コスメイト行橋 企画展示室
[講師]田中修二氏
[定員]参加無料/30名 (事前申込)
[申込先]行橋市役所文化課 ℡ 0930-25-1111(内線1167)
[申込期間]2月18日(月)~3月15日(金) 10:00~17:00
開催は終了しました。

その他の協力イベント

行橋市歴史資料館 企画展「卑弥呼―その人と時代―」

大賞作品の主題となった卑弥呼やその時代について紹介する行橋市歴史資料館の企画展「卑弥呼―その人と時代―」に窪信一朗氏の『卑弥呼』のマケットを貸出展示する。
[会期] 2月7日(木)〜3月24日(日)
※マケットの展示期間は2月7日(木)~3月7日(木)
[会場]行橋市歴史資料館
・行橋市歴史資料館館長による「卑弥呼」についての公開講座を開催(2019年3月10日)
開催は終了しました。

行橋市図書館 特設コーナー

行橋市図書館に彫刻や卑弥呼、アテナに関する書籍を集めた特設コーナーを設置します。
[日程]2月1日(金)〜3月24日(日)
[時間]10:00〜18:00(火曜休館)
[会場]行橋市図書館
開催は終了しました。

子どもたちのワークショップ 2018

子どもたちのワークショップ2018

ゆくはしの土で作る粘土オブジェ作り

 芸術を身近に感じながら、子ども達の創造力を育てる「粘土でオブジェを作ってみよう!」が、旧みのり保育園の園舎で行われました。
椿市校区で学童保育を利用している児童約50人が、「動物の森をみんなで作ろう」をテーマに、崇城大学(熊本市)勝野眞言教授と学生達のアドバイスを受けながら粘土でキリンやゾウなど作りました。作品は乾燥して野焼きされた後、下記の期間中、展示されます。

ゆくはし粘土オブジェ作品展

子ども達の作品展を開催いたしますので、皆様お誘い合わせのうえご来場ください。

コスメイト行橋

【期間】2018年9月20日(木)〜9月24日(月)
【時間】9:00〜18:00
【会場】〒824-0005 福岡県行橋市中央1-9-3
※こちらの展示は、終了しました。

椿市地域交流センター

【期間】2018年9月27日(木)〜10月8日(月)
【休館】火曜日 ※10月1日は展示物移動のため観覧不可
【時間】9:00〜17:00
【会場】〒824-0075 福岡県行橋市長尾518−2

※こちらの展示は、終了しました。

Second Round Review

Second Round Review

2019 YUKUHASHI International Figurative Sculpture Competition

 At this time, the grand prize works were decided by the screening and the consultation which was selected from the application work with the theme of "Historical person who embodied the knowledge and intellect suitable for installation in the public facilities".
 In addition, the "Citizen Award" and the "Children's Award" were decided.

The grand prize winner

Himiko

KUBO Shinichiro

Citizens Award・Children's Award

Athena

TAKANO Shingo

第2次審査・大賞

第2次審査・大賞

第2回ゆくはし国際公募彫刻展・ゆくはしビエンナーレ2019

 この度、「公共施設に設置するにふさわしい知識・知性を具現化した歴史上の人物」をテーマにした入賞作品5点から厳選なる審査及び協議により、「大賞」が決定しました。
 また、市民のみなさまの投票により「市民賞」と行橋市内の小学5年生から中学3年生までの投票により「子ども大賞」が選ばれました。

大 賞

卑弥呼「卑弥呼」

窪 信一朗

人々をまとめ、導き、日々の暮らしを守ろうと決意するリーダーの姿を、銅鏡を左手に持って天を仰ぎ見る卑弥呼を表現しようとした。

窪 信一朗 氏

第2回ゆくはし国際公募彫刻展 大賞受賞者

この度は、大賞という栄誉ある賞を戴き、大変光栄に感じております。評価して戴きました審査員の先生方、そして「第2 回ゆくはし国際公募彫刻展 ゆくはしビエンナーレ2019」の運営に関係する方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
「卑弥呼」を制作しようと思ったのは、行橋市に卑弥呼の伝説があるというシンプルな理由からでした。調べて見ると卑弥呼は、「鬼道」を使うとあるので、人並み外れた能力の持ち主であった事がうかがえます。しかし、一人の人間ですので、上に立つ者としての苦労や重圧そして孤独があったのではないかと想像します。この卑弥呼像は、少し上に視線を向け、天を仰ぎ見ています。これは、どんな事があっても、自分に与えられた役割や使命を果たそうと覚悟する姿を表現したものです。
今回、制作させて頂く事になりまして、私もまた一層気を引き締め、最高の仕事をする覚悟を決めた次第です。卑弥呼像が、多くの方々に共感を持って受け入れられる作品になるよう、尽力いたします。
最後に、この様な機会を与えて頂きました事に、重ねて感謝申し上げます。

市民賞・子ども大賞

アテナ「知恵の女神」

髙野 眞吾

知恵・芸術・工芸・戦略を司るアテナは学問の神であるフクロウを従えている。日本においても知名度が高く、フクロウは大変縁起の良い動物であり公共施設にふさわしいと考え制作した。

高野 眞吾 氏

第2回ゆくはし国際公募彫刻展 市民賞・子ども大賞受賞者

第2回ゆくはし国際公募彫刻展で「市民賞」並びに「子ども大賞」に選定していただき、誠にありがとうございます。市民の皆様の幅広い評価をいただいたということは彫刻を志す自分にとって大変励みになりました。彫刻という奥の深い世界と対峙しながら、彫刻とは何かを問い続ける中で、栄誉ある賞をいただけたことを大変嬉しく思います。

文化創造都市を目指された行橋市の素晴らしい取り組みに感謝しつつ、今回の賞を一つの足がかりとして今後も彫刻制作に邁進して行きたいと思います。

そしてまた次回の彫刻展にも挑戦したいと考えております。本当にありがとうございました。

第2次審査 講評

後小路 雅弘 氏

九州大学大学院教授、九州藝術学会代表幹事、福岡アジア文化賞 芸術・文化賞選考委員会委員

今回の審査は、審査員の意見、評価が割れ、なかなかまとまらなかった。それだけ粒ぞろいの作品がそろったということだろう。
1次審査でそれほど注目を集めなかった卑弥呼は、頭部とマケットで印象がかわり、そのシンプルな造形と豊かな表情で1次審査の写真にはない実物の魅力を示した。
ミケランジェロは、その内面を示す表情が魅力的だ。
「知恵の女神」は子どもたちの圧倒的な支持を得た。その無表情にも見える顔貌に今日的な感性があるのだろう。
第1回に比して応募者が減少したのは残念だが、この彫刻展を通じて、子どもたちがアートに親しむ契機となればなにより嬉しい。

鈴木 重好 氏

エディター、元講談社インターナショナル(株)美術編集者

今年は圧倒的にとび抜けた作品はなくいずれも甲乙つけ難かった。
最終審査で評が割れ、5点ある作品から3点を選出。その結果「将来性」という観点から「卑弥呼」を大賞とした。
最終の3点についての評は以下の通り。

卑弥呼
顔の表現に生命感があり、衣服の簡略化に無理がなく、全体としてのまとまりがよかった。

アテナ
全体的および細部の表現に最も熟練度を感じた。しかし一方それが“職人的”な調和に終始し、もうひとつ広がりに欠けたきらいがある。

ミケランジェロ
顔の出来具合とボディの出来に技量的なアンバランスがあり、全体の統一感に欠けた。

田中 純 氏

ゆくはし国際公募彫刻展実行委員長、行橋市長

今回が二度目となる「ゆくはし国際公募彫刻展」。
大賞の選考は激論となった。
書類審査となったお二方を除く三名の審査員の意見は全く相容れずといった趣。
最後に残った三点の大賞候補がそれぞれ表現の方法、スタイル、人物の時代背景など三者三様の体であり、議論は尽きなかった。
最終的に卑弥呼像が選出されたが、生き生きとして、カリスマ性に富んだ表現が素晴らしい作品であった。
願わくば、卑弥呼の具体的イメージの一典型として人々に定着していくことを期待したい。

田中 修二 氏

ゆくはし国際公募彫刻展アドバイザー、大分大学教授

それぞれの審査員のみなさんのご意見を聞くたびに1つひとつの作品について新しい見方が生まれてくる。そのような審査会になったと思います。
写真、映像による一次審査のときよりも、作品がよくなっている(見える)というご意見が、複数の作品についてあがったことも印象的でした。
その場で見るからこそ伝わるものが、必ずやあるということなのでしょうし、また作家さんの側の、審査員のみなさんに直接見ていただくことへの意気込みがそこに反映されているのもまちがいないでしょう。
審査は最終的に、とても僅差の作品が並び、1点を決めるのがむずかしいものでした。そのなかで作家のみなさんの将来性にかけていこうという方向性をもって、ご意見の集約が進められたことは、今後のビエンナーレのあり方を考えていくうえでも有意義であったと思います。

市民賞の投票

市民賞の投票

第2回ゆくはし国際公募彫刻展の入賞作品が5点決定しました。これに伴い実物マケット(雛形)を展示した【マケット展】と入賞作品の【パネル展】を開催します。開催期間中に、市民のみなさまによる投票で市民賞を1点を決定しますので、是非、足を運んでいただき投票をお願いします。

マケット展示による投票

期間中に設置場所にて投票すると、市民賞を選出された作品に投票された方から、抽選で5名に記念品を進呈します。

コスメイト行橋 ロビー

期間:2018年6月9日(土)〜6月17日(日)
時間:9時〜18時[火曜休館]
場所:〒824-0005 福岡県行橋市中央1丁目9−3
こちらの会場での開催は終了しました。

行橋赤レンガ館

期間:2018年6月20日(水)〜6月25日(月)
時間:10時〜18時[火曜休館]
場所:〒824-0003 福岡県行橋市大橋3丁目7番14号
こちらの会場での開催は終了しました。

パネル展示による投票

行橋中央公民館

期間:2018年6月9日(土)〜6月25日(月)
時間:9時〜17時[火曜休館]
場所:〒824-0003 福岡県行橋市大橋1丁目9−26
こちらの会場での開催は終了しました。

JR行橋駅構内 観光物産情報コーナー

期間:2018年6月9日(土)〜6月25日(月)
時間:9時〜19時
場所:〒824-0031 福岡県行橋市西宮市2-1-1 JR行橋駅構内 観光情報物産コーナー内
こちらの会場での開催は終了しました。

行橋市役所 東棟ロビー

期間:2018年6月11日(月)〜6月25日(月)
時間:8時30〜17時[土・日閉庁]
場所:〒824-0005 福岡県行橋市中央1丁目1−1
こちらの会場での開催は終了しました。

第1次審査 ・入賞

第1次審査 ・入賞

第2回ゆくはし国際公募彫刻展・ゆくはしビエンナーレ2019

「公共施設に設置するにふさわしい知識・知性を具現化した歴史上の人物」をテーマにした応募作品から厳選なる審査及び協議により、入賞作品5点が決定しました。
【応募総数】31点(うちグループでの応募1件)
【参加国】8ケ国:日本(20)、デンマーク(2)、中国(2)、アメリカ(2)、チェコ(2)、ルーマニア、ロシア、ウクライナ
※カッコ内は応募点数、外国在住の日本人2名
卑弥呼

人々をまとめ、導き、日々の暮らしを守ろうと決意するリーダーの姿を、銅鏡を左手に持って天を仰ぎ見る卑弥呼を表現しようとした。

【人物】卑弥呼
【作者】窪 信一朗(クボ シンイチロウ)
知恵の女神

知恵・芸術・工芸・戦略を司るアテナは学問の神であるフクロウを従えている。日本においても知名度が高く、フクロウは大変縁起の良い動物であり公共施設にふさわしいと考え制作した。

【人物】アテナ
【作者】髙野 眞吾(タカノ シンゴ)
Creator - 創造する者

神のごときミケランジェロ、大作”最後の審判”があるヴァチカンに始まり奈良までへのシルクロードにのって彼の逸話は、日本の玄関、行橋へとたどり着いただろう。

【人物】ミケランジェロ・ブオナローティ
【作者】青野 セクウォイア(アオノ セクウォイア)
Platon

私の提出した作品の構成概念は、手に巻物を持っているプラトンの立像である。その巻物は、世界で最初の哲学者の1人であるプラトンの考え方を書き記したテキストである。プラトンは彼の生きた時代の姿で表現されている。花崗岩の台、(ベース部分)は、プラトンの「哲学の道」を象徴している。

【人物】プラトン
【作者】Volodymyr Kochmar(フォロディミール コチュマル)
時代と対峙する千利休

信長と秀吉の茶頭であり、政治家、商人、プロデューサーでもあった戦国時代の知恵、千利休。彼の多彩さやバイタリティを骨太の骨格で侘びの芸術観を指先の表情と朝顔で、利休の覚悟を筋肉の躍動から生じる一瞬の緊張感で表わしている。手にした楽焼と胸元の空間により床の間における利休の創意を表現し、台座は赤瀬川原平の『楕円の茶室』へのオマージュである。

【人物】千利休
【作者】川村 洋平(カワムラ ヨウヘイ)

第1次審査 講評

後小路 雅弘 氏

九州大学大学院教授、九州藝術学会代表幹事、福岡アジア文化賞 芸術・文化賞選考委員会委員

 歴史上の人物で、具象の人物像という制約の中で、新味を出そうという工夫もみられたのは良かった。もっと独創的なもの、新鮮なものが出てくるのが理想なのだが。
 全体の応募数が減ったこともだが、海外、特にアジアからの応募が少ないことは問題で、今後の課題であると思われる。東アジア、東南アジアなどから応募があればもっとバラエティが豊かになると思う。
 今回の応募作の中に、いわば「キャラ化」ともいうべき傾向が散見された。今後ますますサブ・カルチャーの影響が強まっていくことは確実で、人物彫刻と「キャラクター」の区別があいまいになっていくと思う。
鈴木 重好 氏

エディター、元講談社インターナショナル(株)美術編集者

全体としては、創作意欲に富んだ作品が散見できた点と、その反面、技術面でその意欲にふさわしい表現を与えきれていない点が印象に残った。
最も多くの票を集めた2点は、創作意欲と技量が他作品よりバランスがとれていた。

田中 純 氏

ゆくはし国際公募彫刻展実行委員長、行橋市長

 第1次審査の5点選出は審査員の間で大きな異論はなく決まった。
アテナ、ミケランジェロ、プラトンといった、ヨーロッパ古典の偉人たちに対し、利休、卑弥呼といった日本史上の偉人が対抗する形となった。
 大賞選考時は逆に激論が交わされそうで興趣が尽きない。
田中 修二 氏

ゆくはし国際公募彫刻展アドバイザー、大分大学教授

前回に比べて応募作品数は減少したものの、見応えのある作品の多い審査であったと思う。それは個々の作家さんの表現力によるものであると同時に、その作品を見る私たちがモチーフとなった人物と向かい合うという時間をゆっくりともったからでもあろう。このこともまた具象彫刻の大きな魅力であり、と同時に彫刻表現のもつ可能性でもある。
とはいえ、次回以降さらに応募点数を増していく取り組みは欠かせない。公募団体や美術大学などとの連携もぜひ探っていくべきである。

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